Guest:アーティスト 浜野はるきさん
Host:Oops WOMBブランドメンバー 小川・S.Y.
3/8の国際女性デーに浜野はるきさんの新曲「ひめweek」が情報解禁、3/20にミュージックビデオと楽曲がリリースされました。これまで恋愛をテーマにした楽曲を多く発表してきた浜野さんですが、今回の新曲は「生理」がテーマ。
「子宮との365日に、ちょっぴりピースを。」というコンセプトを掲げ、オンラインピル処方やおりものシートなどのプロダクトを展開するブランドOops WOMBのメンバー(小川・S.Y.)と、コラボトークを実施しました。
(以下敬称略)
生理がテーマの新曲、リリースの背中を押したのは子宮頸がんの検査結果でした。
小川・S.Y.:
まずは新曲「ひめweek」のリリースおめでとうございます!!
浜野:
ありがとうございます!
小川:
普段恋愛の楽曲が多かったりするイメージなのですが、今回は生理をテーマにした楽曲なんですよね。この曲にはどういう想いが込められているんですか?
浜野:
もともと3年前くらいから、PMSとかそういう女性の気持ちに寄り添った楽曲を作りたいなと思っていたのですが、賛否両論あるかもしれないと思うと勇気が出なくて…。
でもあるとき健康診断で受けた子宮頸がん検査で、がんの手前の異形成と診断されたことが私の背中を押してくれて、今回の楽曲をリリースするきっかけになったんです。
小川:
そうだったんですね。わたしも異形成が見つかったことがあります。20〜30代でも子宮頸部異形成と診断されたり、手術になったりする人もすごく多いんですよね。
浜野:
私も「進行すると手術になるかもしれない」と医師から説明を受けて将来のことが不安になってしまって。若い方でも多いというのもそのとき知って、今の気持ちや子宮まわりの不安や悩みのつらさが分かるうちに、自分の音楽と言葉で残したいと決心がついて、今回リリースすることにしました。
小川:
なるほど、想いを温めつつ、結構勇気がいるリリースだったんですね。実際の反応はどうでしたか?
浜野:
曲をリリースする前に、ジャケットのアートワークと一緒に、生理をテーマにした楽曲であるということだけを事前に発表したのですが、「楽しみ」「嬉しい」といったコメントもたくさんいただきました!世間一般という視点では、もしかしたら嫌だなと感じる人もいるかもしれないですけど、私のファンの皆さんは喜んでくださってましたね。
小川:
よかったです!もしかしたら不快に感じる人も世の中にはいるのかもしれないけど、むしろ「生理」っていう言葉や「子宮」まわりの話題を、変にネガティブに捉えたり、扱ってはいけないとする空気感から変えていけるといいですよね。
浜野:
そう、全然わるい話題じゃないし、むしろ自分たちの日常にとっては当たり前にあるものだから、同じ気持ちです!「生理」っていう言葉もあんまり言わないようにして、隠語で言う場面とかもあると思うんですけど、私はなんで普通に言っちゃいけないんだろう?って思っていたので。楽曲の情報を出したときは、すごくドキドキしましたけど!!
小川:
うんうん、わかります。私もOops WOMBを立ち上げたとき、すごくドキドキしました。からだに関することだから、誰かを嫌な気持ちにさせてしまったらどうしよう、という不安があったので、ちょっと同じような気持ちだったのかなって。
S.Y.:
でもなんか根底の想いは同じ感じがしますよね。結局、子宮とか生理の話を、暗くジメジメした雰囲気で扱うとかえって言いづらい話になってしまうというか。Oops WOMBの世界観でも大事にしている「子宮の話もあっけらかんとする感じ」が共通しているなって思います。
浜野:
そうですね、重い印象にならないようにアップテンポで明るい曲調にするというのは意識しました。歌詞は、1番は説明する役割で、生理がある人はホルモンの影響でこんなにモードが変わるんだよっていうのを伝える部分。2番は、好きなものに囲まれて気分をあげよう、もう今日は休むことが仕事だよ!っていう、女の子たちに向けたメッセージになっています。生理中の過ごし方を(そもそも楽ではないからこそ)できるだけ暗くならずに、すこしでも明るくポップに昇華できるといいなと思って書きました。
小川:
うんうん、最初に楽曲を聴かせてもらったときの一番の印象は、「あ、結構明るい!」でした。どうだった?
S.Y.:
そうですね、ポジティブな印象でした。あとやっぱり変に隠さないってところもすごくいいなと思ってて、Oops WOMBも隠語とかを使わず、わりと"あっけらかん"と話す、だけど軽んじないことっていうところを大切にしていて。はるきさんも同じようにオープンではあるけど軽んじてはなくて、むしろ寄り添う感じで、そういうところにすごく共感しました。
可愛いものを持つだけで気分が上がったり。ピルも自分の機嫌をとるための大事なアイテム。
小川:
今回MVにOops WOMBのピルのパッケージを使ってくださってますが、もともとコラボしたいなって思ってくださったのには、どういう経緯があったんですか?
浜野:
それこそ本当に、大事にしていることが同じというか。私は女性の味方でいたい、というのをずっと掲げていて、音楽や言葉で気持ちを代弁したり気分を上げたりするっていうアプローチ。Oopsは医療という領域で生理や子宮まわりの不安や悩みに寄り添っていて、ある意味本質的に女性を支えているって思ったんです。そういう部分にすごく共感したし、私にはできない部分だなって思ったからこそ、今回コラボしたいなと思いました。
小川:
嬉しいです!医療と音楽、全然ちがう領域から同じ想いをもってアプローチできるっていいですね。
浜野:
あと私は、Oopsのピルのパッケージが可愛くてテンションが上がりました。バッグに可愛いものが入ってるとか、ネイルが可愛いとか、そういうちょっとしたことで気分が上がって頑張れる、みたいなのってあると思うんですよね。良い意味で、自分ってチョロいなって思ったりするんですけど(笑)。ピルひとつとってもパッケージが好きだなって思えるだけで、自分で自分の機嫌をとりやすくなるから、やっぱりデザインも大事だなって思います。
小川:
ちなみにはるきさんのお気に入りはどの柄ですか?
浜野:
MVで使わせてもらったのはこれですね!ピンクと緑の色合いが可愛い!
浜野:
絵柄の種類がたくさんあるから、今月はどれが届くかな?って楽しみになったりするのもいいですよね。
小川:
うれしいです!ピルを飲む瞬間が、自分のセルフケアの時間としてすこしでも気分があがるタイミングにできたらいいなあって思います。
S.Y.:
ちなみにMVでは、生理中の女の子がOopsのサイトでピルのことを知り、診察を受けてピルを始めてみる、というストーリーが描かれていると思うんですけど、どういう経緯でこのストーリーになったんですか?
▶︎▶︎「ひめweek」ミュージックビデオより
浜野:
自分がピルを始めたときのきっかけをそのまま表現しました。いまも私はピルを飲んでいるんですけど、始める前はなんとなく「薬に頼ってもいいのかな?」と躊躇するような気持ちがあって。でもやっぱりホルモンバランスによって自分ではどうにもできない部分ってあると思うんですよね。だからピルに頼ることは甘えとかではなくて、自分のからだを守ることだよって伝えたいなと思って。
小川:
実際に、ピルを始めようかなと相談に来てくださるのは、生理中とか直後のタイミングの方も多いんです。生理前や生理中のトラブルを「もう毎月繰り返すのはいやだ!」と実感するタイミングが、ピルを始めるきっかけのひとつになっている方は多いと思います。
浜野:
InstagramやTikTokのライブ配信で「生理不順なんです」って悩みを打ち明けてくれた方がいて。DMでもPMSに悩んでいるという声が届くこともあります。悩んでいるけれど躊躇している方とか、一回続かなくてやめちゃった方とか。「もう一回始めてみようかな」って気軽に自分のケアを始めてもらうきっかけになるものにしたかったんですよね。
S.Y.:
はるきさんは実際ピルを始めてみて、なにか変わったことはありましたか?
浜野:
あります!やっぱり気分が全然違います。朝起きたときに「もう今日は無理。本当行きたくない。」みたいなモードになることも多かったけど、楽になったなと思いますし気持ちの面でも軽やかになりましたね。
小川:
やっぱり安心感がありますよね。自分がアンコントローラブルになる不安が減るというか、それこそ自分の機嫌を自分で取れる、みたいな。
浜野:
そうそう!あと私はもともと生理周期が不順気味だったこともあって、「まだかな?自分の体、どこか悪いのかな?」と不安になることもあったので、ピルを飲んでいることでそういった不安が減ったのもありがたいです。
小川:
今日かな?明日かな?いや、あさってかな?!みたいな、はっきり分からない感じも地味にストレスだったりしますよね。
浜野:
予測日通りに来ることがあまりなくて、温泉とか遊びに行く予定も立てづらいなと思っていたんです。今はスケジュールも立てやすくなったし、自分の気分によって仕事のパフォーマンスが変わってしまうのも嫌だったから、そういう面でも生きやすくなりましたね。
小川:
ピルってほんと、生活の味方ですよね。長く使っている人からすると、もはや生活インフラくらいの。
浜野:
そう!もはやお守り!
S.Y.:
私はもう5年以上飲んでいて、生理痛とか、つらかったこと自体忘れかけています。平穏な日常が今は当たり前になっていることが、私的には一番のメリットかなって。
小川:
うんうん、"当たり前"が変わると、本当に気が楽になるよね。私は去年出産を経験して一度ピルを中断していたのですが、産後半年くらいで久々の"ガチ生理"を味わって…(汗)
「こんなだったっけ?!」と思いながら、迷わず再開しました。
浜野:
私も一回飲み忘れがきっかけでそのまま中断しちゃったことがありました。もともと生理痛よりも、気分の浮き沈みとかイライラが抑えられなくなったりすることがあったんですけど、やっぱりピルやめるとつらかったですね。
S.Y.:
そういうケースも多いですよね。一度中断したことで「あ、やっぱりピルでケアできていたんだ。」と実感するっていう。
浜野:
ピルって、飲んだらすぐ変わる!っていうものではないですけど、肌のターンオーバーとかも約3ヶ月って言われているじゃないですか。そういう感じで続けていくと「あ、なんかトラブル減ったかも」ってふと気づいたりしますね。
小川:
そうですよね。ピルはとくに続けることが大事なお薬だからこそ、続けやすさって大事だなと思います。それこそお仕事的にも不規則だったり、通院しながら続けていくのは大変さもあったのではないですか?
浜野:
そうですね、突発的にお仕事が入ることもあるので。あといつも宿題とかもギリギリにやっちゃうタイプで(笑)。あと2〜3日分しか残ってないタイミングで、ちょうど行けない状況になると、面倒くさくなってあきらめてしまったり…。だからオンラインで診察や処方が受けられるのはすごく助かると思います。
小川:
実は以前通院していたという方がピルを中断した理由としてすごく多いのが「通院が大変で続けられなかった」なんですよ。飲み忘れとか、ピルを切らしてしまうのを防ぐことって、続けやすさをサポートするうえではとても重要だなと思います。
浜野:
毎日飲むのも慣れるまでは難しいんですよね。誰かに言ってもらうか、目に入らないと忘れちゃう!
小川:
そうそう、Oopsのユーザーさんから「かわいいからお部屋のテーブルにポンと置いておける。そうすると毎日目に入るから、飲み忘れが減った。」というお声をいただいたことがあって。パッケージのデザインってただ気分的な価値だけじゃなくて、お薬を飲む習慣化っていう一番大事なところもサポートできてるんだなって嬉しくなったことがあります!
浜野:
たしかに、インテリアともなじみそうですもんね。
S.Y.:
私も観葉植物のところに置いていて。植物に水あげるときに、自分もピルのんで水飲むというルーティンをやっています。(笑)
小川:
いいね、それ。(笑)やっぱりこんな風にピルや生理の話ができると、みんな違うんだなってことも分かってくるよね。そうすると「自分だけなのかな」と抱え込む人も減ったりするんじゃないかなと思ったり。
S.Y.:
生理痛がつらい人、PMSがつらい人、悩みも人それぞれ違うけど、当たり前っていつのまにか思うようになっていることもある気がしてて。とくに大人になってから、辛そうにしにくかったり、分かってもらえないかもって思って誰かに言う機会も減ったりするんじゃないかな。
医療と音楽。まったく異なるアプローチで、"子宮まわり"のリテラシーを上げていきたい。
浜野:
私の職業は周りに女性スタッフさんがいることも多いし、私自身も変に隠さないタイプだから、自分のタイミングでトイレに行くとかもしやすい環境なのかなって。もちろんライブとかは別ですけど。だから、たとえば周りに女性が少ない環境だったり、理解されにくい環境の職場だとみんなどうしてるんだろう?って思ったことがあります。
小川:
あとは生理がない人だけでなく、生理がある人同士でも配慮しきれないこともありますよね。むしろ生理がある人に、悩みを否定されたり比較されたりした経験がある人も…。
浜野:
理解できないからこそ知る努力も大切ですよね。公共の場でぺらぺら話しましょうってことではないけど、よく生理のときに「女の子の日」とか「ガールズデー」とか言うのも、私はちょっと苦手で。「そもそも私は365日女の子なんだけど!」って気持ちになります。(笑)
S.Y.:
たしかに、生理を女の子の日と言うと、ただ隠語というだけでなく、男性が触れてはいけない話みたいな壁を生んでいる感じが気になるのかも。それで言うと、「ひめweek」はそういう感じがないですよね。生理をひめweekと名付けたのにはどんな想いがあったんですか?
浜野:
生理の日は自分をお姫様扱いするくらい労る日にしていいんだよ!って伝えたかったし、たとえばパートナーだったり、そういう周りにいる身近な方にもメッセージが間接的に伝わるといいなと思ったんです。楽曲の情報を公開した3月8日は国連が定める「国際女性デー」で女性のエンパワーメントの日。女性の活躍や健康を女性だけじゃなく、男性にも知ってもらうことも必要だなって。
S.Y.:
冒頭ではるきさんが、音楽や言葉は気持ちの面でしかサポートできなくて、ピル処方のようなサービスは本質的なサポートだって話をしてくれましたけど、私的には、気持ちの部分へのアプローチやコミュニケーションもすごく本質的だと思っています。
S.Y.:
たとえいいお薬があっても、それだけだと広がらなかったり。Oops WOMBでも大切にしていることですが、いろんな人に届けるための思想というか、共感できる価値観があること、それを伝えることは大切だなと思っています。
小川:
先日、Oops WOMBで国際女性デーをテーマにしたイベントに出展したんですけど、カップルで来てくれた方もいたんです。
小川:
「SHIQ(しきゅうあいきゅう)」と題したコンテンツ型のブースで、子宮やピルにまつわる知識試しをしてもらえるようなクイズやゲームを楽しんでいただいて。わいわいと明るい雰囲気のなか、知識の豊富な人も、あんまり自信がない人も、そして男性も、同じ場所で子宮やピルにまつわる知識に触れてもらえる機会がつくれて良かったなあと思ったりしました。
S.Y.:
本当に、こういう小さな積み重ねですよね。はるきさんは「ひめweek」を特にどういう方に届けたいって思いますか?
浜野:
それこそ勇気を持ってコメントやDMで相談してくれたファンの方のように、悩みがある人に届くといいなって。あと一番は女性のためにつくった曲ですけど、できれば男性にも聞いて欲しいなって思う曲になりましたね。パートナーが生理のことを理解してくれない…って思ったら、これ聞いといて!と送ってくれたらいいな、とか。
S.Y.:
きっと理解したいと思っている男性もいると思うんですけど、学校教育の名残だったりで触れてはいけないと思ってきた人も多いんじゃないかな。こういう音楽が架け橋になって、あ、話題にしていいものなのか、って思えそうですよね。
浜野:
もちろん聴けばぜんぶわかる!なんて単純な話ではないけれど、「こういう時期は、こういうモードになることが多いよ」というある種マニュアルのような。知ろうとするきっかけになってくれたらいいなって思います。
小川:
ホルモンバランスの変化とか生理のことを知ろうと思っても、いきなりOopsのサイトで勉強してね!だとちょっとお勉強っぽくてハードかもしれないですもんね。この曲聴いてみて!くらいだと、ハードルが低くていいのかも。
浜野:
あとはMVが作品としても楽しんでいただけるんじゃないかなと思ってます。ちょうど"ひめweekの7日間"を描いていて、服装が変化していったり、肌荒れしてたり、メイクやおしゃれを楽しむ様子があったり。「こんな風に自分のご機嫌をとろう」って、見てくれた方をちょっとでもポジティブな気持ちにできたらいいなって思います。
小川:
やっぱり一番の軸は女性の味方でいたい、っていうところなんですね!
浜野:
きれいなことだけを言うこともできるけど、私はやっぱり女性の気持ちを代弁したり、つらい人に寄り添ったり、大それたことは言えないけれど女の子の毛布のような、そんなアーティストになりたいです。
S.Y.:
なるほど、毛布のような。包み込む感じなのかな。
浜野:
とくにこの「ひめweek」を書いてからは今までよりももっと女性に寄り添って想像するようになりました。たとえばライブで立ったり飛んだりするのも、もしかしたら生理中でつらい子がいるかもしれない、と思ったり、ライブグッズも重いと大変だから軽さ重視でプラスチック素材にしよう、って考えたり。他にも、着替える時にメイクがつかないようにジップタイプのパーカーにしたり、ヘソ出しスタイルにアレンジしやすいようにロゴを上の方にプリントしたりといろいろこだわるようになりましたね!
S.Y.:
なるほど。すごい!グッズ一つにしても考え込まれているのは本当の意味で女性の味方でいたいと思っているからこその着眼点や発想ですよね。思いやりがとても詰まっているのが伝わってきてちょっと感動しました。
浜野:
女性のためのライブとかもやるので、ぜひ今後もOopsさんともコラボして、ファンの方に楽しんでいただけるような取り組みができたらなって思っています。
小川:
もちろんです、やりましょう〜!これからいろいろ楽しみですね。改めて今日はありがとうございました!
浜野:
ありがとうございました!
浜野はるき「ひめweek」
2026年3月20日リリース
配信URL:https://linkco.re/aU5PfHXp
ミュージックビデオURL:https://youtu.be/p_58Q9SsST0