汗のお悩み

体温調節に必要な量を超えて、日常生活に支障をきたすほどの汗をかいてしまう状態を多汗症といいます。

全身に多量の汗をかく「全身性多汗症」や、脇や手の平、足の裏など局所的に汗をかく「局所性多汗症」があります。
暑くなくても汗をかいてしまったり、緊張で汗の量が増えるという症状がある場合は多汗症の可能性があります。

日常生活に支障をきたすほどの汗をかいてしまう原発性局所多汗症の原因はまだ解明されていませんが、自律神経と汗腺の異常な活動によって多量の発汗が起こると考えられています。

2020年に日本で実施された調査では、原発性局所多汗症の有病率は10.0％（脇の下5.9％，頭部・顔面3.6％，手のひら 2.9％，足底 2.3％）であり、20～39歳の年齢で一番多いという結果が出ています。（参考：原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版）

しかしながら、医療機関への受診経験率は 4.6％しかなく、多汗症を治療できるということがまだ知られておらず、治療ができる医療機関も限られているのが現状です。

汗のお悩みには、2種類の薬を処方しています。どちらも期待される効果は同じで使用方法が異なります。
エクロックゲルは塗り薬で、ラピフォートワイプは1回使い切りの拭き取りタイプです。

エクロックゲル・ラピフォートワイプともに、発汗を誘発するアセチルコリンの作用を阻害します。

ご自身にとって使いやすいタイプをお選びください。