ABOUT PILL ピルについて詳しく知る

ピルとは ABOUT

ピルとは「経口避妊剤」のことで、正しく服用することで99%以上の高い避妊効果が得られるお薬です。

長年の研究から、避妊以外の副効用(PMSや生理痛、ニキビなどの改善効果)も明らかになり、欧米諸国では10代や20代から広く取り入れられています。

月経困難症などの治療を目的とした種類もありますが、もともとは疾患の治療ではなく避妊を目的に開発されたお薬のため、健康な人が長期間服用することを前提に効果や安全性が追求されてきた歴史があります。

  • 1年間の妊娠率(正しく続けて使用しているにもかかわらず妊娠した場合)は0.3%。(経口避妊薬の添付文書より)

ピルについて DETAILS

ピルの種類

エストロゲン(卵胞ホルモン)の配合量 低用量/超低用量/中用量

低用量ピル:0.05mg未満 超低用量ピル:0.02mg 中用量ピル:0.05mg

ピルは、含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)の量によってカテゴリが分かれています。エストロゲン配合量50μg未満のものが低用量ピル、その中でも20μgと極めて少なくされたものが超低用量ピル、50μgのものが中用量ピルと定義されています。避妊効果を保ちながらも、血栓症などのリスクを軽減するためにエストロゲン配合量が抑えられてきたのが低用量ピルです。

2種類のホルモンの配合バランス 1相性/3相性

低用量ピルは、2種類のホルモンの
配合量が一定のタイプと、
3段階で変化するタイプがあります。

1相性

プロゲステロン(黄体ホルモン)エストロゲン(卵胞ホルモン)

2種類とも
配合量がずっと一定

メリット
  • 飲み間違いが起こりにくい。
  • 休薬期間の調整方法がシンプル。
デメリット
  • はじめは、不正出血がやや起きやすい。

3相性

中間増量型・漸増型

2種類のバランスが
3段階で変化

メリット
  • ホルモンバランスの変動が自然な生理周期に近く、副作用が起こりにくい。
  • 避妊効果が高い。
デメリット
  • 中間増量型は、不正出血がやや起きやすい。

プロゲステロン(黄体ホルモン)の種類 第1世代/第2世代/第3世代/第4世代 第1〜4世代

ピルに含まれるプロゲステロンは、
開発された年代によって
第1~4世代の4種類に分かれており、
それぞれに特徴があります。

ノルエチステロン(第1世代)

最初に開発されたホルモン。黄体ホルモンには子宮内膜が厚くなるのを抑える作用があります。また、体内で変化して男性ホルモンとしてもはたらきます。のちに出てくるホルモンと比べて、黄体ホルモン作用も男性ホルモン作用も中間的なのが特徴です。

レボノルゲストレル(第2世代)

第1世代のホルモンと比較して黄体ホルモンとしての作用が高く、総ホルモン量を抑えながら避妊効果を得ることができます。また、男性ホルモンに似た作用も高いため、気分の落ち込みや不安などのPMSの症状にも効果的と言われています。

デソゲストレル(第3世代)

黄体ホルモンとしてのはたらきを高めながらも、男性ホルモンとしてのはたらきが抑えられたホルモンです。そのため、男性ホルモンが原因となるニキビ・肌荒れなどの改善効果が期待できます。

ドロスピレノン(第4世代)

黄体ホルモンとしてのはたらきは第2世代のホルモンと同程度ですが、男性ホルモンとしてのはたらきがかなり抑えられたホルモンです。また、利尿作用があり、むくみにくくなっているのも特徴です。

  • 第4世代のホルモンが使われているのは超低用量ピルのみのため、避妊目的では処方できません。

種類ごとの比較

求める効能ごとのオススメ度

服用のしかた

生理5日目までに
スタート

避妊効果を考えると、生理の1~5日目までに飲み始めるのがベスト。妊娠の可能性がなければ、それ以降のタイミングで飲み始めてもOKですが、7日間連続して正しく服用するまでは他の避妊法を併用する必要があります。

1日1錠ずつ、
なるべく同じ時間に

ピルは、シートの1列目から順番に1日1錠ずつ服用します。毎日なるべく同じ時間に服用することで血中のホルモン濃度が安定し、避妊効果が維持されやすくなります。また、時間が空きすぎないようにすることで不正出血も起こりにくくなります。

1シートで
1サイクル(28日)

ピルは、「ホルモン入りの実薬を服用(21日)+ホルモンをお休み(7日)」の計28日が1サイクルになっています。1シート28錠入りの場合、最後の7錠はホルモンの入っていない偽薬です。偽薬は次のシートの飲み忘れを防ぐためにあります。1シート21錠入りの場合はすべて実薬のため、7日間空けてから次のシートの服用を開始します。

  • ドロエチ配合錠のみ、実薬24錠+偽薬4錠(休薬期間4日)です。

食後や寝る前が
とくにおすすめ

服用のタイミングに指定はありませんが、生活リズムに合わせて習慣化しやすいタイミングがおすすめ。また、食後や寝る前に服用することで、頭痛や吐き気などの一時的な副作用も気になりにくくなります。

飲み忘れは
気づいた時点で服用

飲み忘れに気づいたら、忘れている錠数に関わらず直近の1錠をなるべくはやく服用し、今日以降の分も予定どおり服用しましょう。また、2錠以上の飲み忘れがあった場合は避妊効果が下がっている可能性があります。再度7日間連続して正しく服用できるまで、他の避妊法を併用しましょう。

  • 2錠以上飲み忘れていたとしても、1日にまとめて服用するのは2錠までにしてください。

副作用について

一時的なトラブル

1~2ヶ月 不正出血・吐き気・頭痛・むくみ・胸の張り 2~3ヶ月落ち着く

多くはありませんが、飲みはじめに軽い副作用やトラブルがあらわれることがあります。吐き気や頭痛は主にエストロゲン、胸の張りや不正出血は主にプロゲステロンが関係していると考えられていますが、継続により症状が落ち着くケースがほとんどです。3ヶ月程度は様子を見ながら継続してみましょう。

血栓症のリスク

ピルの服用なし1人~5人<ピルの服用あり3人~9人<妊娠中5人~20人<出産後12週間 40人~60人 ※年間一万人あたり

ピル服用による「血栓症」のリスクは、相対的には(ピル服用なしと比較して)高くなりますが、絶対的には低いと言えます。また、発症しても適切な治療を行うことで、ほとんどは命に関わることはありません。血栓症は肥満や高血圧とも相関があるため、医師が総合的にリスクを考えて、処方しています。

血栓症を防ぐには

水分不足で血液がドロドロになったり、長時間同じ姿勢でいることで血の巡りが悪くなったりすると、血栓ができやすくなります。長時間のフライトで血栓ができるエコノミー症候群と同じような原理です。「こまめに水分を補給する」「こまめに手足を動かす」などで血栓症を予防することができます。

よくあるご質問

ピルを飲めない人はいますか?

ピルは、医学的禁忌がない限り、初潮から閉経まで服用可能なお薬とされています。医師の診断により、お困りのことや生活習慣について伺ったうえで、10代の方から40代の方までピルを処方することができます。まずはお気軽にご相談ください。

副作用はありますか?

はじめの1〜2ヶ月は、体内のホルモンバランスが変わることにより一時的なトラブルが起こることがあります。主な症状としては、不正出血、吐き気や頭痛、むくみや胸の張りなどです。一般的には、2〜3ヶ月程度で身体がお薬に慣れて、トラブルも落ち着くと言われています。

また、継続しても症状が気になる場合は、お薬の種類を変えることで楽になることがあるので、ご不安なときは無理して我慢せず、医師にご相談ください。

生理痛がつらくない人でも服用できますか?

生理痛がつらくない方でも、もちろん服用していただけます。もともと生理の悩みが重くない方も、高い避妊効果や、生理の周期を安定させられるなど、得られるメリットはたくさんあります。

ピルはニキビや肌荒れにも効果があるの?

生理前や生理中のホルモンバランスの乱れによるニキビ・肌荒れは、ピルの服用により改善することがあります。

米国のニキビ治療に関するガイドラインでは、推奨度Aの治療法とされていて、ピル服用はニキビ治療の第一選択となりつつあります。日本ではピルはニキビの治療を目的として承認されたお薬ではありませんが、他の治療法で効果を感じられない方や、結果的に避妊につながることを容認する方には、ピルを処方することが可能です。詳しくは医師にご相談ください。

合わなかったらピルの種類は変えられますか?

お薬の種類がお身体に合っていない可能性がある場合、医師による再診のうえ、お薬の種類を変更することが可能です。気になる症状が続いていた場合、お薬の種類を変えることで楽になることもありますので、無理して我慢せず、お気軽にご相談ください。

また、お薬が合っていても、飲みはじめの頃は、吐き気や不正出血などの症状があらわれるケースもあります。お薬が本当にお身体に合っていないのかどうかきちんと見極めるためにも、まずは3ヶ月程度服用していただくことをおすすめしています。

定期の回数にしばりはありますか?

定期の回数にしばりはありません。
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