「ピルを飲み続けると将来不妊になる」そんな話を耳にして、不安になっていませんか。結論からお伝えすると、ピルの服用は将来の妊娠には影響を与えません。低用量ピルはやめれば排卵が戻り、妊娠を目指せます。長く飲み続けても、その後の妊よう性(妊娠しやすさ)に影響しないと、日本産科婦人科学会/日本女性医学学会発行のOC・LEPガイドラインにも明記されています。
それでも噂が広まるのには理由があります。この記事では、なぜピルは将来の妊娠には影響しないのか、ではなぜ「ピルで不妊」のような噂があるのか、やめたあとに妊娠できるまでの目安、妊娠を考えたときのやめ方まで、出典をもとにやさしく整理します。読み終えるころには、安心して自分のからだと向き合えるはずです。
結論:ピルで不妊にはならない。やめれば妊娠は目指せる
最初に大切なことをお伝えします。低用量ピルを飲んでいたことが原因で、将来妊娠しにくくなるということはありません。
ポイントは次の3つです。
- ピルの服用と不妊との関連は示されていません。
- やめれば排卵は戻り、多くの方が3ヶ月以内に生理と排卵を再開すると報告されています。
- 長く飲み続けても、その後の妊娠への影響はないと考えられています。
これは産婦人科の専門家がまとめた指針でも示されている内容です。詳しくは日本産科婦人科学会と日本女性医学学会によるOC・LEPガイドラインでも触れられています。
「飲んでもいいのかな」と迷っている方は、まず正しい情報を知ることから始めてみてください。
そもそも「ピルで不妊になる」の噂はどこから来た?
ピルで不妊になるという噂の多くは、誤解から生まれています。どこで思い違いが起きやすいのかを知ると、不安がやわらぎます。
誤解①やめた直後に生理が来ないと、妊娠しにくくなったと勘違いしてしまう
ピルをやめたあと、すぐに生理が来ないことがあります。この状態を「妊娠しにくくなったのでは」と受け取ってしまうケースは少なくありません。
ですが、休薬中や中止後に出血が起こらないことは珍しくなく、その多くは心配のいらないものです。生理が来ない背景については、ピルの休薬期間に生理が来ないのはなぜ?もあわせて読むと理解が深まります。
誤解②排卵を抑えると卵巣が衰えるのでは?という思い込み
「ピルで排卵を抑える」と聞くと、卵巣の働きそのものが弱るのではないかとイメージを抱く方もいます。
実際には、ピルで排卵をおやすみさせてあげることで子宮・卵巣の負担を減らすことができ、むしろ将来妊娠を望んだときにメリットがあるとも考えられています。長い期間ピルを服用していたとしても、ピルの服用をやめれば本来のホルモンのリズムが戻っていきます。卵巣の中にある卵子の数は、ピルを飲んでも飲まなくても年齢とともに自然に変化していくもので、ピルがそれを早めるわけではありません。噂と実際のあいだには、こうしたずれがあるのです。
ピルをやめてからどれくらいで妊娠できる?
ピルをやめれば排卵は戻り、妊娠を目指せます。多くの方が中止後3ヶ月以内に自然な排卵が再開すると報告されています。
排卵と生理が戻る目安
低用量ピルをやめたあと、多くの方が3ヶ月以内に自然な排卵が再開すると報告されています。戻り方には個人差があり、すぐに生理が来る方もいれば、少し時間がかかる方もいます。
3ヶ月たっても生理が戻らない場合は、念のため産婦人科で相談すると安心です。自己判断で長く様子を見続けるより、一度みてもらうほうが気持ちも落ち着きます。
やめたあとの妊娠のしやすさ
妊娠を希望してピルをやめた方の約87%が、1年以内に妊娠したと報告されています。
この妊娠率は、ピル以外の避妊法を使っていた方と変わりません。
つまり、実際にピルを服用していた方の妊娠率は、ピルを服用したことがない方の妊娠率と変わらないということがわかっているのです。
※OC・LEPガイドライン2020年度版より
長く飲み続けても「妊娠しやすさ」に影響しない?
「何年も飲んでいるけれど大丈夫かな」と気になる方へ。服用した年数に関わらず、ピルは将来の妊よう性(妊娠しやすさ)には影響しないと報告されています。
これは前にも触れたOC・LEPガイドラインでも示されている内容です。
つまり「長く飲んだぶん妊娠しにくくなる」と考える必要はありません。避妊や生理の悩みのために続けてきた時間が、将来の妊娠の妨げになるわけではないのです。続けるかどうか迷ったときは、年数だけで判断せず、いまの自分の生活や希望に合わせて考えてみてください。
ピルはむしろ将来の妊娠を守る面もある
ピルには、将来の妊娠にとってプラスにはたらくことを示唆する論文も報告されています。避妊のためだけの薬ではない、ということです。
生理にまつわるトラブルの管理に使われる
低用量ピルや超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療にも用いられています。生理のたびに強い痛みがある方や、子宮内膜症がある方にとって、症状の治療にも広く用いられています。
子宮内膜症は放っておくと進行しやすく、将来の不妊リスクにもなります。痛みが少しでもある方は放置せず、早めに整えておくことが、結果として将来のからだの状態を守ることにつながると考えられています。
生理不順の改善に用いられることもある
一時的に生理周期が不順気味になっている場合のほか、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、生理が不規則になりやすい状態に対して、ホルモンのリズムを整える目的でピルが使われることがあります。
ただし、ピルをやめるともとのホルモンバランスに戻るため、PCOSや体質そのものを治療するわけではありません。
ピルの服用中に生理周期が整うことで、PCOSということを知らずに過ごしてしまうことがあります。ピルをやめたあとにわかり、妊活の際にもっと早く知っておけばよかったと思うこともあるようなので、生理不順が気になる場合はまずは婦人科で診察を受けてみましょう。
原因の有無がわかったうえで、生理周期を整える目的でピルを使う方はたくさんいらっしゃいます。
そのピルの服用が将来の妊娠に影響することはありませんので、ご安心ください。
妊娠を考えたら、いつ・どうやめればいい?
妊娠を希望したら、ピルはやめて大丈夫です。やめるタイミングや進め方は、自己判断だけで決めず、医師に相談すると安心です。
やめるタイミングの考え方
低用量ピルは、妊娠を考え始めたタイミングでやめて問題ないとされています。やめてすぐに妊娠を目指す方もいれば、生理の様子を見ながら準備する方もいます。
特別な準備期間を長くとる必要はありませんが、迷ったときは医師に希望を伝えて、自分のペースを一緒に決めていくと進めやすくなります。
やめたあとに見ておきたいこと
やめたあとは、生理が戻ってくるか、周期が整っていくかを少しずつ見ていくと安心です。基礎体温をつけてみると、排卵のリズムをつかみやすくなります。
【Oops WOMB】不安なときもオンラインで気軽に相談できる
ピルの始め方も、やめ方も、不妊への不安も、Oops WOMBならオンラインで相談から始められます。通院の時間をとりにくい方でも、自分のペースで進められます。
Oops WOMBでは、LINEで予約してビデオ通話で診察を受けられます。診察料は何度でも無料で、お薬は最短で翌日にポストへ届きます。「こんなこと聞いていいのかな」という小さな疑問も、気軽に相談していただけます。
どのピルが自分に合うのかを知りたい方は、オンライン診療のピル処方ガイドもご覧ください。サービスの詳しい内容はOops WOMBのページで確認できます。
不安なまま我慢を続ける前に、まずは話を聞いてもらうところから始めてみてください。
よくある質問
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- Q. ピルをやめてからどれくらいで妊娠できますか?
- A. やめれば排卵は戻り、妊娠を目指せます。多くの方が中止後3ヶ月以内に排卵を再開すると報告されています。戻り方には個人差があるため、3ヶ月たっても生理が来ない場合は産婦人科に相談すると安心です。
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- Q. ピルを長く飲むと妊娠しにくくなりますか?
- A. 低用量ピルは、長期に飲んでも中止後の妊娠に影響しないと報告されています。
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- Q. ピルをやめた後、生理はいつ戻りますか?
- A. 多くの方は3ヶ月以内に排卵が戻り、自然な生理周期に戻ると報告されています。すぐに来る方もいれば、少し時間がかかる方もいます。長く戻らないときは、念のため医師に相談してみてください。
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- Q. 妊娠を希望したら、いつピルをやめればいいですか?
- A. 妊娠を考え始めたタイミングでやめて問題ないとされています。長い準備期間をとる必要はありませんが、進め方に迷う場合は医師に希望を伝えて一緒に決めると安心です。
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- Q. 低用量ピルは不妊治療にも使われるのですか?
- A. はい。ホルモンのリズムを整える目的で、治療の一環としてピルが使われることがあります。また、月経困難症や子宮内膜症の治療にも広く用いられています。
まとめ
「ピルで不妊になる」という噂に、不安を抱えてきた方もいるかもしれません。けれど実際には、ピルの服用が不妊につながることはなく、むしろ将来の妊よう性(妊娠しやすさ)にむけた体づくりになる面もあると考えられています。やめれば排卵は戻り、妊娠を目指せます。長く飲み続けても、その後の妊よう性(妊娠しやすさ)に影響しないと、日本産科婦人科学会/日本女性医学学会発行のOC・LEPガイドラインにも明記されています。
大切なのは、噂ではなく確かな情報をもとに、自分で選べるようになることです。ピルを始めるか、続けるか、やめるか。迷ったときは、Oops WOMBのオンライン診療で気軽に相談してみてください。知ることが、安心してからだと向き合う第一歩になります。